【レポート】『Chacott(チャコット)体験!バレエに触れるアラカルト』 【新国立劇場バレエ団公演関連企画】
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『Chacott(チャコット)体験!バレエに触れるアラカルト』
【新国立劇場バレエ団公演関連企画】
2021年9月19日(日)
新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』<新制作>上田公演の関連企画として行われた『Chacott(チャコット)体験!バレエに触れるアラカルト』。子どもたちが実際に触れ、知り、見ることでバレエの魅力や面白さを実感するイベントでした。
『なるほど!?美楽(特別編)ダンボールで大きな操り人形(マリオネット)を作ろう!~新国立劇場バレエ版~』は、“美術をもっと楽しもう!”をテーマにサントミューゼで定期的に開催されている『なるほど!?美楽』の特別企画。ダンボールを使ってバレエダンサーを工作するワークショップです。
初日は8名のご家族が参加し、『なるほど!?美楽』のスタッフと一緒にバレエダンサーの操り人形づくりに挑戦しました。「コッペリア」などのバレエ曲が流れる会場で、大きなダンボールに子どもたちがイメージするダンサーの顔を描き、衣装となる素材をどんどん貼り付けていきます。
最初は戸惑い気味だった子どもたちも、気が付けばマリオネットづくりに夢中。時には悩んで手が止まってしまう場面もありましたが、スタッフのアドバイスを受け、一緒に意見を出し合ううちに、いつの間にか作業は進み、最後には素敵な作品を完成させることができました。
『トゥシューズの秘密!~トゥシューズ職人による製作実演~』は、チャコット上田工場のトゥシューズ職人・幾見あすかさんによるトゥシューズの製作実演イベント。20名ほどの参加者の前で、実際に工場で使用している道具を駆使して、1足のシューズを完成させます。
正確に手を動かしながら、ひとつずつその工程を説明していく幾見さん。細かく繊細な作業と、強く大きく大胆に行う作業が入り交じるトゥシューズづくりを、参加者の皆さんは固唾を飲んで見守っていました。叩く、縛る、切るなどシューズを作る時の色々な音が響き渡る会場は、さながらシューズ工房のような雰囲気。使っている道具の説明を聞いたり、実際に道具に触ってみたりと子供たちにとってはすべてが貴重な経験です。シューズが完成すると、割れんばかりの拍手が会場を包み込みました。
おもに女の子に人気の企画が、親子で参加してオリジナルのティアラづくりに挑戦する『自分だけのオリジナルティアラを作ろう!』。きらびやかで豪華なティアラを、自分の好みに合わせてカスタマイズします。
チャコットオリジナルのティアラ製作キットを使って、親子でアイデアを出し合いながら作業を進めます。会場のいたるところから「かわいいね」という声があがり、試しに頭へ乗せてみてはポーズを決める女の子も。
細かい手作業に四苦八苦しながらも、イメージ通りのティアラに近づけようと必死の参加者。本物の宝石をあしらったかのようなティアラが完成に近づくにつれ、子どもたちの熱量もヒートアップ。装飾の位置を確認したり、全体のバランスを調整したりと最後のこだわりでオリジナルティアラを完成させることができました。
『華麗にメイクアップ!~プロによるバレエメイク講座~』は、チャコット専属のプロメークアップアーティストがモデルの子に実際にメイクをして舞台に映える技術を伝授する講座。講座に参加した親子の目は真剣そのもの。なかにはメモを取る人の姿も…ひとつの言葉も聞き逃さないよう講師の話に耳を傾けていました。
2日間にわたって開催された新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』<新制作>上田公演の関連企画は、終始ポジティブな空気に包まれました。11月上演の本公演に向けてバレエの新たな魅力に触れる機会になったのではと思います。