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【レポート】福川伸陽ホルンコンサートin長和町

みる・きく
会場
サントミューゼ

2017年4月23日15:00開演 at 長門町民センター
ワンコインマチネ vol.12 福川伸陽
桜が満開を迎え、春らしいおだやかな天候の中、長和町で初となるワンコインコンサートを開催しました。

 

 

この日はホルン奏者でNHK交響楽団の首席奏者である福川伸陽さん、ピアニストの大堀晴津子さんが登場。

ステージの奥が一面窓という開放感あふれる会場で1時間ほどのコンサートがスタートしました。

 


1曲目に選んだのがデュカス作曲「ヴィラネル」です。

完璧主義者として知られるデュカスが残したのはわずか13曲で、室内楽曲は「ヴィラネル」はこの1曲のみです。

1曲目に選んだ理由は「長和町の自然に合うから」と福川さん。

ふくよかなホルンの音色が心地よく会場を包み、時折鳥が音楽に反応するようにさえずる声も聴こえました。

 


演奏を終えて福川さんがあらためて挨拶。

「ホルンは世界一難しい楽器だといわれています。

音域は5オクターブあるのに、キーは4つだけ。

息の強弱や口の使い方などでコントロールして音を出しています」

と楽器の特性を説明してくれました。

 


つづく2曲目は、スペインで有名な作曲家の1人であるファリャ作曲「7つのスペイン民謡曲より 」1.ムーア人の織物、5.ナナ(子守歌)、7.ポーロを披露。

スペインのさまざまな表情とストーリーを感じさせる展開に引き込まれました。
その後はより多くの人に親しまれているバーンスタイン作曲「ウエストサイドストー
リー」よりマリア&アメリカ、ガーシュウイン作曲「ラプソディーインブルー」を演
奏。

アンコールでは福川さんが大好きだというピアソラ作曲「リベルタンゴ」を披露
し、福川さんと大堀さんの情熱的な演奏を堪能して終了しました。

 


この日訪れた観客すべて、ホルンによるソロコンサートは初めてでした。

どんな音を奏でるのだろう? という興味で来たという観客からは、

「こんなにも幅広い音域で豊かな音色をしているのを知れたのがおどろきだった」

「オーケストラの一部分というイメージだったが、今日のコンサートを聴いて主役になれる楽器だと感動しました」

など、新鮮なおどろきと余韻を残していました。