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【レポート】鈴木ユキオ 小学校ダンスアウトリーチ

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サントミューゼ

鈴木ユキオ ダンスアウトリーチ
2017年7月
19日(水)at 傍陽小学校
20日(木)at 西内小学校
「鈴木ユキオ コンテンポラリーダンス創造公演」のワークショップ期間中、ダンサー・振付家の鈴木ユキオさんとアシスタントダンサーの安次嶺菜緒さん、竹内英明さんの3人が上田市内2つの小学校を訪ねてアウトリーチ活動を行いました。

 

19日は真田町にある傍陽小学校の3・4年生23人が参加しました。

まずは鈴木さんたちのダンスを見ることに。

 

突然動き出した鈴木さんの姿に子どもたちはハッとおどろいた様子で見ていきます。

 

 

しばらくして音楽が入り、アシスタントの安次嶺さんや竹内さんもともに踊り始めます。

ステージ上にいた鈴木さんも全身を使って子どもたちが座っている列を分け入るように踊っていき、そばにいた子どもたちはその不思議な動きに笑ったり、おどろいたり、ちょっと怯えたりとさまざまな感情を抱きながら見ているようでした。

 

 

挨拶がわりのダンスを終えた後は、いよいよ子どもたちが動く番。

まずは準備運動をしてからペアになって1人がリーダーとなって指を動かし、相手役は一定の距離を保ちながらその動きに従い続けてみることに。

高さや早さ、ひねり、向きなど自由に変えて行くごとに、相手も普段しないようなポーズや動きになっていきます。

 

 

そのたびにケタケタと楽しそうに動く子どもたちの様子は、とてもノビノビとしていて気持ちよいものでした。

 

 

休憩を挟んでからはみんなで手をつないで大きな円を作り、見えない大きな輪を動かしたり、持ち上げたり、小さくしたりと想像を膨らませながら身体を動かしました。

 


つづいて新聞紙を用意して、最初の指の動きの指示に従うのと同じように今度は新聞紙の動きや揺れなどに従って身体で表現をすることに。

新聞紙を折り畳んだりするたびにガサガサっと音が入ることで、指の時には無かった細かな身体の動きが見えるようになりました。

 

 

 

鈴木さんから子どもたちに、

「なんとなく身体を動かすことから脱して、少し頭を使って意識して身体を動かしてみると、今まで知らなかった動きややったことがない動きを見つけられる」

と、そっと語りかけるように伝えていたのが印象的でした。

 

元気いっぱいの傍陽小学校の子どもたちは、終了した後も指の指示に従って身体を動かしていました。

「いつも見る踊りとは違ったけれど、身体を動かすのが楽しかった!」「新しい遊びを教えてもらったみたい」と満足した様子でした。

 

 

その翌日には金管バンドの活躍などでも知られる西内小学校の3・4年生19人にアウトリーチを行いました。

 

前日と同様、まずは鈴木さんたちの挨拶やダンスから始まりましたが、静かに、じっと集中している様子。

初めて見る、知らないダンスに身構えてるような印象を受けました。

 

 

準備運動からペアワークまでは前日と同じ流れでしたが、その後は「1と言ったら歩く」「2は後ろに下がる」など数字に動作をあてはめて、それに従って動いてみることに。

 

ランダムに数字をかけ合い進めていくうちに、何番がどの動きか分からなくなってたまらず笑いが満ちていくように。

 

 

身体を動かし、温まっていくうちに緊張もほぐれていくようで、少しずつリラックスした雰囲気で楽しめるようになっていきました。

 

 

その後は手を叩いた合図に合わせて身体を倒すなど俊敏力を鍛えるような遊びをしたり、リーダー役が持っている新聞紙の動きに合わせて身体を動かすなど、たくさんの種類の動きを体感し、体験していきました。

 

 

両日ともに子どもたちからは「自分たちが知っている踊りではなかった」という声が聞かれましたが、それ以上に「初めてこんな身体の動きをしたよ!」「先生のマネをするだけではなくて、自由に身体を動かして楽しかった!」など、身体を自由に動かして表現することの魅力を感じ取ったようでした。