【レポート】特別展「真田丸」をもっと楽しむ体験講座 家紋ワークショップ
- 会場
- サントミューゼ
2016年8月6日(土)、7日(日)、特別展「真田丸」に関連して、家紋の成り立ちや歴史を学び、武将の家紋を紙で切り抜いてオリジナルの作品をつくる講座を開催しました。
講師は、太田紋店〔おおたもんてん〕店主で紋章上絵師〔もんしょううわえし〕の太田俊一〔おおたとしかず〕さん。
家紋を描くことを「上絵〔うわえ〕」、その技術者を「上絵師〔うわえし〕」と呼ぶそうです。
太田紋店は、上田市内で140年続く老舗の紋店です。
太田さんは普段、着物に紋を染める仕事をされています。
着物に正しく描き上げるには、「紋型彫り〔もんかたほり〕」、「色合わせ」、「摺り込み〔すりこみ〕」、「線描〔せんがき〕」等の専門技術が必要で、習得するには10年以上の修行が必要だそうです。
敵味方を識別するために、旗や陣幕に用いた印〔しるし〕が、次第に苗字の目印となり定着したという「家紋」。
今回の講座のために手書きで作成してくださった武将の家紋約40種類の中から、好きな家紋を何種類か選びます。
家紋を色紙に貼って、まわりをおおまかにハサミでカットします。
数ミリの線をカッタ―で切り抜きます。なれない細かい作業で、皆真剣。自然と無口に。
ベンジンをかけると、下絵が簡単にはがれて2枚できあがり。
その場で5分で作った太田さんの紋は、アップでも美しい。
皆さんが作った家紋も講師の作品と見分けがつかないくらいきれいに仕上がりました。
【(上段)講師作(下段)8月6日参加者が作成した作品】
【(上段)講師作(下段)8月7日参加者が作成した作品】
「親子で参加し、素敵な作品が出来て、夏休みのよい思い出になりました。」
「我を忘れて没頭した」「実際に家紋を切り抜くことで細部に気づくことができた」
など、参加者の皆様も大満足だったようです。
皆さんの家の家紋は何でしょうか。苗字があれば、必ず家紋があるそうです。
由来を調べてみると面白い発見があるかもしれません。
また、特別展「真田丸」の展示資料にある、家紋にも注目してみてください。
展覧会は8月21日まで。どうぞお見逃しなく。