【レポート】白井ゆみ枝 特別授業 「とん とん とんび」
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白井ゆみ枝 特別授業 「とん とん とんび」 上田市立本原小学校3年1組・2組
上田市出身・在住の画家、白井ゆみ枝さん。
2017年1月13日(金)と27日(金)の2回にわたり、本原小学校で特別授業を行いました。
1回目の授業は、それぞれの教室で行います。
授業のテーマは「とん とん とんび」。
上田の空では、とんびが飛ぶ姿を見かけることがよくあります。
2月23日(木)からはじまる「上田全天氣候展」の作品を制作するにあたり、白井さんは、このとんびが悠々と空を舞う姿から、広がる青空や感じる風、見渡す景色などを想像し、制作のイメージを膨らませたことがあったそうです。
そうした想像を膨らませて制作をする過程を、子どもたちと共有したいということで、今回の授業を実施することになりました。
まずは、ベランダに出てみんなで空を眺めます。
「今日はとんびは飛んでいないみたい。」「カラスがいたー!」
ひんやりとした冬の空気の中でも子どもたちは元気です。
「空からは、何が見えるかな?」と白井さん。
「街!」「山!」「家!」みんな口々に答えます。
そして寒いので教室の中へ。
「とんびになったらどこへ行きたい?」「どんな色のとんびをつくりたいかな?」
白井さんの問いに、子どもたちは想像の翼を広げていきます。
思ったことを言葉や色にして、紙に書き留めておきます。
それから、とんびの羽をつくります。
ダンボールに思い思いのとんびの羽の形を描いて、カッターで切っていきます。
慣れないカッターと、厚いダンボールに奮闘しながら、少しずつ切り進め、とんびの羽の完成!
ぎざぎざだったり、まるかったり、いろんな形の羽ができました。
みんなが夢中になってきたところで、授業の終わりのチャイム。続きは次回の授業です。
1月27日(金)、2回目の授業の日。1組・2組合同で、体育館に集まります。
まずはとんびを飾る色の紙をつくることから始めました。
体育館の床に広げた12枚の紙に、最初に自分が描いてみたい色の絵の具をもらって座ります。
赤、オレンジ、黄色、緑、青・・・。大きな紙に自由に筆を走らせていきます。
友達と一緒に描いてみたり、別の色の紙に移動したりと、広い体育館で伸び伸びと描くのはとっても楽しそう。
紙がほとんど色で埋まってきたところでちょっとひと休み。
今度は、とんびを組み立てます。
ダンボールでできたとんびの胴体に、前回つくった羽をはさんで、とんびの土台のできあがり。
次は、先ほど描いた色紙を小さくちぎって、組み立てたとんびに貼り付けていきます。
自分の好きな色だけを貼る人、いろんな色を混ぜて貼る人・・。
前回の授業で膨らませたとんびのイメージを思い出しながら、自分のとんびを仕上げていきます。
色とりどりのとんびができました!
子どもたちのつくったとんびは、上田全天氣候展の会期中、会場へ向かうアプローチとなる場所に展示される予定です。
展覧会の案内役として、来場されるみなさんをお迎えしてくれることになっています。どうぞお楽しみに!