【レポート】なるほど!?美楽 令和3年度
- 会場
- サントミューゼ
「なるほど!?美楽」は、 “楽しくビジュツする”をテーマに、気軽に創作体験ができる講座です。
工作による造形遊びから、手づくりの雑貨をつくる回まで、テーマは様々。
子どもから大人まで、一緒に参加できます。
■講師 前期:倉島壮(当館専任講師) 後期:吉川万希(当館美術教育指導員)
■日程 前期:2021年 6/27(日) 後期:2021年 9/19(日)10/10(日)10/31(日)12/19(日)
6月27日(日) お面をつくろう!
まずお面の土台となる展開図を工作用紙にあて、目打ちで線と線が交わっているところ(交点)に穴をあけていきます。
工作用紙に空いた交点の穴と穴を、えんぴつで結んでいくと、展開図を工作用紙に写しとることができます。
はさみで切って、のりしろをボンドで貼り付けると、平面の工作用紙から立体的な顔のかたちができてきます。
工作用紙の端の部分で、別パーツの鼻も切り取り、お面に貼りつけていきます。
かたちができたら、自分の好きなように装飾していきます。
折り紙やペンで色をつけたり、毛糸を髪の毛のように貼り付けたり・・
アイデアがたくさんつまった、楽しいお面ができあがりました!
【参加した方の感想】
・少しむずかしかったけど、とてもいい発想ができてよかったです。
・子どもと一緒に参加させてもらいました。自分の作品に夢中になってしまいました。物を作る楽しさを感じました。
9月19日(日) 新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』〈新制作〉上田公演×なるほど⁉美楽
ダンボールで等身大バレエダンサーの操り人形をつくろう!
今回の美楽は、2021年11月7日にサントミューゼで催された、新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』〈新制作〉との関連企画として開催されました。
1日の講座で、等身大のバレエダンサーの操り人形を制作します。
素材として使用するのはダンボール!
まずはどんなバレエダンサーにしたいか、衣装のかたち、色などのイメージを考えます。
イメージできたら、胴体や手足のかたちに切られたダンボールにえのぐで色をぬっていきます。
色ぬりができたら、髪の毛、衣装をつくっていきます。髪の毛は、えのぐで描く方法と、毛糸を貼って立体感を出す方法があります。
プラスチックのねじで関節を止めるので、自由にポーズを取らせることができるようになります。
衣装は、不織布を使ってまるで本物のお洋服のように作ることができます。
髪飾りやアクセサリーなど、細部にもこだわって、時間があっという間に過ぎてしまいました!
ダンボールとは思えない迫力のバレエダンサーたちは、サントミューゼの通路に飾られ、
『白鳥の湖』の公演に来場されたお客様をお出迎えしてくれました!
【参加した方の感想】
・親子で大作に取り組むことはなかなかないので、良い機会となりました。
・自分で色をぬったりはったりできたので良かったです。全体的なカラーを決めたりデコレーションするのが楽しかったです。
10月10日(日) 秋の夜長に~手づくりランプシェードを楽しもう!
10月31日(日)
風船と習字紙をつかっての、ランプシェードづくりの講座。
応募してくださったがとても多く、急遽、追加の回を3回用意し、10/10と10/31の午前午後、計4回開催しました。
まず、膨らませた風船に、油の代わりとしてハンドクリームを塗り、乾いたときに紙が風船にくっつかないようにします。
習字紙を適当な大きさにちぎって、水溶きボンドをしみこませながら、ぐるっと風船にはりつけていきます。
隙間ができないように、紙と紙をすこし重ねながら貼っていくのがポイントです。
1層目を貼り終えたら、2層目にはお花紙やカラーセロファンで模様を入れるなど、自分の好きなデザインにしていきます。
3層目の一番外側の部分に、装飾をすることもできます。
講座では、風船に紙と装飾を貼るところまででおしまいです。仕上げは、次の日のお楽しみ。
お家に持って帰った後、一晩乾かしてから風船を割ると、ランプシェードができあがります。
LEDのライトを中に入れると、薄い紙を通して光が漏れ、とても綺麗です。
【参加した方の感想】
・自分だけのランプができてうれしかった。
・皆さんそれぞれ個性ある作品で見てておもしろかったです。子どもより夢中になってたような気がします・・
12月19日(日) ボックスアートをお部屋に飾ろう!
自分のお部屋に飾ることをイメージし、小さなハコの中に自分の好きな世界観を表現していくボックスアート。
今回は、用意された材料のほかに、雑誌の切り抜きや布、マスキングテープなどをお家から持って来ることもOKな講座でした。
用意されているのは、クラフト素材のふた付きの小箱。箱の本体を使ってつくる方法、蓋を使ってつくる方法、箱を裏返してボードのように使う方法、箱の使い方だけでも何通りか考えることができます。
また、かわいいデザインの空き箱や、強化ダンボールにキャンバスのはぎれを貼ったミニキャンバスもあります。
見本も参考にしつつ、作りたい方向が決まったら、お店屋さんのように並んだ材料置き場から好きな素材を選びます。
素材を実際貼り付ける前に納得いくまで迷うのも、気に入ったものを作るためには必要な工程かもしれません。
逆に、迷いなく手を動かし始める方も。
黙々とつくります・・
できあがった作品は力作ぞろい!
それぞれの世界観が表現されています。
【参加した方の感想】
・どきどきしたきぶんでした。すごくたのしかったです。またつくってみたいです。
・親たちの固定観念と、子どもたちの考える力の違いを共に感じられる場を味わいたかった。普段では考えない力や想いが自由にとび出せてよかったと思いました。