【レポート】版画体験
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バラエティ豊かな版画の世界を体験!
創作版画を提唱した山本鼎の精神を受け継ぎ、現代版画文化の育成を行うために、
平成11年から3年に一度、トリエンナーレ方式により開催されてきた「山本鼎版画大賞展」。
第6回となる今回は、2月21日(土)から3月8日(日)まで上田市立美術館にて開催しました。
その関連イベントとして行われたのが、子どもから大人までさまざまな版画体験ができる無料の「版画体験ブース」。
ひと言で「版画」といっても、木版画や銅版画、リトグラフ、シルクスクリーンなどいろいろな種類があります。
そうした版による表現の多彩さや、表現の面白さを体験してもらうため、山本鼎版画大賞展の実行委員の皆さんが企画したものです。
今回は、4日間にわたって実施された体験のうち、3月7日(土)・8日(日)の様子をレポートします。
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開催場所は、子どもアトリエ前の交流プロムナード。
開放的なスペースで、誰でも気軽に立ち寄れる場所で、参加者は、11時~15時の好きな時間に、自由に体験ができます。
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今回用意したのは、消しゴムハンコ、コラグラフ、ステンシル、木版など。
そのなかから自分の好きなものを選んで体験できるようになっています。
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参加者は、家族連れから女性グループ、おひとりの方など、版画と同じくらいバラエティ豊かです。
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ひとつの版画体験の所要時間は15分ほど。好きなだけ体験できるので、時間が許す限りいくつもの体験が可能。
ちょっとだけのつもりが、ついつい色んな技法を試してみたくなるようです。
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◆ 消しゴムハンコ
イラストや文字を彫った消しゴムの版にカラフルなインクをつけて、自由に紙に押していきます。
たくさんのハンコが用意されていて、とても楽しそう!
◆ ステンシル
柿渋を塗った紙や透明のシートを使い、絵の部分だけ切り抜いて、上からスポンジでインクをのせていきます。
色を重ねていくことで表現の幅が広がり、色の重なりの美しさ、おもしろさに気づきます。
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◆ コラグラフ
台紙の紙に葉っぱや厚みのある紙などを貼り付け、ローラーなどでインクをのせた後にバレンで刷りとります。
台紙にもおもしろい模様ができます。
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◆ 木版
木を彫刻刀などで彫って凸部分を作り、インクをのせてバレンで紙に刷りとります。
小学校の美術の時間などで経験した人も多いのでは。
今回は、版木は予め彫ったものを用意しましたが、輪郭線や背景などを、好きな配色で刷り重ね、自分だけの一枚に仕上がります。
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転写された刷り紙をめくる瞬間はいつもドキドキ! どんなできあがりか、緊張の一瞬です。
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それにしても、木版やステンシルなど、それぞれに味わいが全く違いますし、同じ版なのに色使いや圧の強さでも趣が異なります。
それどころか同じ人が同じように刷っても、微妙な力具合や配置の違いで、雰囲気が変わってきます。版画っておもしろい!
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今回の体験を通じて、皆さんそれぞれに、版画のさらなる楽しみ方、魅力を発見し、版画をより身近に感じていただけたようでした。
自分の感性に出合う経験が、芸術鑑賞や創作活動の楽しみへとつながっていきますように。